カードが何枚も増えて、支払日もバラバラ、残高もよく分からない——7枚のカードと、稼げないポイントで書いた状態は、まさにこれだった。
当時の自分は知らなかったが、こういう「複数の借入が絡み合って管理できなくなっている状態」を整理するための仕組みが、金融機関にはちゃんと用意されている。それが「おまとめローン」だ。
今回は、実体験を踏まえつつ、おまとめローンの基本的な仕組みと、銀行系・消費者金融系の違いを整理しておきたい。
おまとめローンとは
おまとめローンとは、複数の金融機関からの借入を、ひとつの借入先にまとめ直すためのローンのことだ。
- A社から50万円(金利18%)
- B社から30万円(金利17%)
- C社から20万円(金利18%)
こんな状態を、金利の低いD社のおまとめローン1本にまとめる、というイメージになる。狙いは大きく2つある。
- 返済先がひとつになり、支払日や残高の管理が楽になる
- 金利がまとめて下がれば、返済総額の負担が軽くなる
7枚のカードで支払日がバラバラだった経験からすると、「管理がひとつになる」という点だけでもかなり大きい。
総量規制との関係
貸金業者(消費者金融など)からの借入には、年収の3分の1までしか借りられないという「総量規制」というルールがある。
おまとめローンは、この総量規制の「例外」として扱われる仕組みになっている。これは「新しく借りる」のではなく「すでにある借入を、利用者に有利な条件で借り換える」という性質のローンだからだ。そのため、総量規制の上限を超えている状態でも、おまとめローンとしてなら申し込みができるケースがある。
なお、銀行は貸金業者ではないため、銀行のカードローンやおまとめローンはそもそも総量規制の対象外という扱いになる。
銀行系と消費者金融系、何が違うのか
大きく分けて、おまとめローンには「銀行系」と「消費者金融系」の2種類がある。傾向として、以下のような違いがよく言われている。
| 銀行系 | 消費者金融系 | |
|---|---|---|
| 審査 | 比較的厳格・時間がかかりやすい | 柔軟な傾向、スピード重視 |
| 金利 | 低めの傾向 | 銀行系より高めの傾向 |
| 総量規制 | 対象外 | 例外貸付として扱われる |
| 融資までの速さ | 数日〜1週間程度かかることも | 最短即日〜数日 |
「金利の低さ」を優先するなら銀行系、「審査の通りやすさ・スピード」を優先するなら消費者金融系、という住み分けになりやすい。ただし、これはあくまで傾向であり、実際の条件は各社の審査結果によって変わる。
メリット・デメリット
メリット
- 返済先がひとつになり、支払日・残高の管理がシンプルになる
- 金利が下がれば、毎月の返済額や総支払額の負担が減る
デメリット
- おまとめローンは「返済専用」の商品が多く、追加の借入ができなくなる
- 審査に通らなければ、そもそも一本化できない
- 返済期間を延ばしすぎると、かえって総支払額が増えることもある
特に最後の点は見落としがちだ。月々の返済額を下げることだけを考えて返済期間を延ばすと、支払う利息の総額が増えてしまう場合がある。
選ぶときに見るべきポイント
比較する際は、金利の数字だけでなく、以下も含めて見ておくと失敗しにくい。
- 実質年率の上限・下限(自分がどの金利で借りられそうか)
- 総返済額のシミュレーション(月々の負担だけでなく、トータルでいくら払うか)
- 審査にかかる期間(急いでいるかどうか)
- 借入可能額(まとめたい金額をまかなえるか)
自分のようにカードが複数枚に増えてしまってから「どう整理するか」を考えるより、本当は増える前に立ち止まれるのが一番いい。ただ、すでに管理が難しくなっている場合は、こうした仕組みがあることを知っておくだけでも、次の一手を考えやすくなるはずだ。


コメント