7枚のカードと、稼げないポイント

体験記

これは、リボ払いで首が回らなくなる話よりも少し前の出来事だ。

まだ「これくらいなら大丈夫」と思っていた頃の話をしておきたい。


きっかけは「セルフバックで稼げる」という教え

無在庫販売を教えてくれたスクールで、最初に言われたことのひとつがこれだった。

「クレジットカードは複数持て。新規発行のセルフバックで、まとまったお金が入る」

言われるがまま、まずは1枚。ポイントサイト経由でカードを申し込むと、数千円から1万円程度の還元が入る。実際に振り込まれてみると、これは素直に嬉しかった。生活費の足しにもなったし、「稼げている」という実感もあった。

味をしめた、というのが正直なところだ。

5千円程度の還元しかないカードにも、次々と手を出した。1枚作れば数千円。2枚目も、3枚目も。気づけば手元には7枚のカードが並んでいた。

セルフバック自体は、悪くなかった

誤解のないように書いておくと、セルフバックそのものは詐欺でも何でもない。実際にお金は入ってきたし、生活の足しになる程度には稼げていた。

問題は、そのあとだった。

いつの間にか、仕入れ用の財布になっていた

無在庫販売を本格的に回し始めると、商品の仕入れにもカードを使うようになる。最初は「ポイント目当てで作ったカード」のはずが、いつの間にか「仕入れ資金を立て替えるためのカード」になっていた。

生活費、仕入れ、セルフバックで得たお金——このあたりの境界が、自分の中でどんどん曖昧になっていったのを覚えている。「稼いだお金」と「借りたお金」の区別がつかなくなる感覚、と言えばいいだろうか。

一番「タメにならなかった」のは、カードの枚数そのもの

今振り返って、このエピソードで一番後悔しているのは、セルフバックで得た数千円〜1万円のことではない。

カードが7枚に増えたこと自体だ。

  • 支払日がカードごとにバラバラ
  • 今どのカードにいくら残っているのか、把握しきれない
  • 明細を見るだけでひと苦労

1枚や2枚なら管理できていたはずのことが、7枚になった瞬間に破綻する。この「管理不能な状態」を自分で作ってしまったことが、後々の返済をさらにややこしくする種になった。

セルフバックで得た数万円より、この「複雑さ」の代償の方がずっと大きかった、というのが今の実感だ。


次の話では、この積み重なったカードが、実際にどう首を締めてくることになったのかを書いていく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました